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静岡県・沼津市の市長選挙が迫ってきました。

現職の「大沼明穂」市長(58)が亡くなったことによる
「緊急事態選挙」です。
22日に告示、投開票は29日と決まりました。

小脳出血によって、ご逝去された大沼市長ですが、

IT企業の経営者から転身し、
2016年10月に初当選、
1期目の途中となっていました。

「50日以内に選挙」という公職選挙法の規定で、
最も遅い日曜日は5月6日でしたが、

選挙期間が「ゴールデンウイーク」と重なることから、
1週間の前倒しをしたようです。

以下は、沼津市内に住む筆者の知人女性の感想です。

「突然のことで何か落ち着かず、街もざわついています」

驚きはSNS上を駆けめぐったとのこと。

故・「大沼」市長への弔問(ちょうもん)を受ける記帳所が、
2日まで、市役所に設けられていました。

10日には「お別れ会」も執り行われます。

会場は沼津市大手町1-1-4の
「プラザヴェルデ コンベンションホールA」。

市民も参加できる形式で、午前10時からセレモニーを1時間ほど、
その後も、献花(市が会場に用意)できるように
午後7時まで開放する計画です。

市長選挙の「立候補予定者事前説明会」は、
その翌日、11日に設定されました。

現職の市議会議員3名と
市内の不動産会社の会長が
相次いで立候補を表明しており、

ほかに立候補者がでなければ
4名で争う「短期決戦」となる見通しです。

最大の争点と見込まれているのは、
鉄道の高架化を中心とする
「沼津駅周辺の総合整備事業」の是非です。

事業の提案から30年。

市を二分した議論が続く政策課題ですが、

市は今年度、事業に必要な未買収地の取得費用と、
土地収用法に基づく調査費を計上するなど、
新たな局面を迎えつつあります。

今回は、そんな事業をめぐる経緯とともに、
立候補予定者や日程など、
現在までに分かっている情報をまとめてみました。

沼津市長選2018の情報まとめ

人口19万6500人余を有し、
伊豆半島の玄関口となる沼津。

奥駿河湾(するがわん)ごしに見る富士山の絶景と、海の幸の豊富さで知られ、
東名高速道路などの大動脈が走り、
東京や名古屋方面からのアクセスも便利です。

市を紹介する女性ユーチューバーの動画はコチラ。

恵まれた自然環境と、優位な地理的条件は「健在」ですが、
一方で「南北が分断された街」とも言われています。

それは「鉄道輸送の拠点」という、
街の成り立ちに負うところが大きいようです。

東海道線と御殿場線の車両基地や、
貨物駅などが市中心部の沼津駅の周辺に建設され、

それに伴って駅の南側に、
さまざまな産業が
集積してきた歴史を持ちます。

しかし、高速道路などを通じた
自動車の利用は北部が出入口。

市の真ん中を通る鉄道の踏切や車両基地などで、
南北の円滑な交通が妨げられているのが
現実のようなのです。

「持っている高い立地ポテンシャルが市全体として
発揮しにくい都市構造」の解消策として
提案されたのが「鉄道高架事業」というわけです。

正式には「沼津駅の周辺総合整備事業」といいます。

・鉄道高架
・土地区画整理
・関連道路整備
・駅北拠点開発=すでに終了
・市街地再開発=すでに終了

上記の5事業からなる大型プロジェクトで、
総事業費は約2千億円。

市の負担は700億円を超えると見込まれています。

「沼津駅鉄道の高架事業」をめぐる動き

1988年 沼津市が鉄道高架化の方針を表明
1990年 県が事業主体となる方針を表明
1991年 県が基本構想の策定に着手
2003年 県が都市計画を決定
2006年 国が事業を認可
2009年 沼津市が土地取得手続きを開始
      新静岡県知事の見直し言及で、3か月後に手続き延期
2014年 再選した県知事が事業推進を表明
2015年 沼津市が地権者との交渉再開
2018年 沼津市が土地収用の調査費を計上

東海道線と御殿場線を合わせて5・3㌔を高架化する事業は、
車両基地と貨物駅の移転が前提になります。

移転予定地を中心に、反対意見や見直しの声は根強く、
市によりますと、現在までの用地取得率は83・5%ほど。

故・大沼市長は、最後の議会となった2月の定例会で
「2018年度は本体工事の早期着工、
早期完成をめざし、土地収用法に基づく調査を実施する」と言及しました。

着工から完成までは13年ほどを見込んでいます。

沼津市内には、事業への賛否を掲げて活動する団体が存在します。

「事業推進派」は、中心市街地の活性化や、
にぎわいの創出に期待を寄せ、
「南北の分断解消は沼津の生命線」などと強調しています。

一方、「見直し派」は財政負担の大きさを懸念し、
すでに現実となっている人口減や社会保障費の増大などの社会変化などを懸念し、
橋上駅や自由通路などを代替案に挙げています。

市は「事業を推進しても市財政の健全性は保たれる」「費用に見合うだけの効果があげられる」と、
高架後のイメージ動画をYouTubeにアップしたり、

利点などを解説したリーフレットを
全戸に配布したりするなど、
市民に向けたPRに余念がありません。

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沼津市長選挙2018の立候補予定者はこんな人

(表明順・いずれも無所属)

スクリーンショット 2018-03-22 午前10.36.35

・加藤元章(かとう もとあき)氏(54)

早稲田大学をご卒業され、自動車会社に勤務。

2003年の沼津市議会選挙で
初当選して以来、通算4期目。

4人で争われた2008年の
沼津市長選にも立候補しています。

「市政に停滞は許されず、大沼市長の後を引き継いで、
次世代につなげるまちづくりをしたい」

「観光に力を入れ、年間の入り込み客600万人をめざす」
などと抱負と述べています。

懸案の「鉄道高架事業」を推進させ、中心市街地の再生や
地場産業の振興をめざしたい考えを示しています。

・頼重秀一(よりしげ しゅういち)氏(49)

日本大学をご卒業後、建設会社の社員から
衆議院議員の秘書を経て
2003年の沼津市議会議員選挙で初当選。

現在4期目。昨年6月から議長を務めています。

「民間のアイディアを活用した中心市街地の活性化」
「教育環境の充実」などを掲げ、
「生まれ育った沼津に明るい未来が開ける政治をしたい」と話しています。

鉄道高架事業には推進の立場をとっています。

「加藤、頼重」両氏は、市議会の同じ会派に所属する「同僚」です。
それぞれ「同士だが政治家としての立場がある」
「分断で最悪の結果にならないように選挙戦に臨みたい」と述べています。

・山下富美子(やました ふみこ)氏(64)

鉄道高架事業に反対する市民団体から
「反対派の統一候補」として推されました。

学習院女子短期大学をご卒業後、帽子デザイナーを経て、
2007年の沼津市議会議員選挙で初当選、
現在3期目を務めています。

鉄道高架事業には「無理な事業を進めようとしているのが、
市の停滞の原因。財政的な観点から無理だ」と語り、

「公益性や遂行能力を検証し、
市民生活に影響があるなら見直すべき」と述べています。

・土倉章晴(つちくら あきはる)氏(73)

日本大学の短大部夜間部をご卒業後、
住宅販売会社の社員などを経て不動産会社を設立し、
現在は会長を務めています。

4人が争った1990年の沼津市長選に立候補したほか、
1994年には立候補を表明した後で、
辞退した経歴も持っています。

鉄道高架事業について「沼津駅は高架でなく地下にすべきだ。
割安なうえ、上部の土地が使える」と持論を述べています。

沼津市長選挙2018の有権者数と投票率まとめ

過去3回の市長選挙の「投票率」は

2016年が40・94%
2012年が36・21%  
2008年が47・40%

栗原裕康・前市長が再選を果たした2012年は、
戦後の市長選挙で3番目に低い投票率でした。

同じく投開票日の「当日の有権者数」は

2016年 約16万7000人
2012年 約16万8000人
2008年 約17万500人

となっています。

沼津市長選挙2018の日程まとめ

市長選の立候補の予定者は
告示日の22日に届け出て、
1週間の選挙戦に入ります。

スクリーンショット 2018-03-21 午後3.36.36

29日は、一部を除き午前7時から午後8時まで、
市内64か所で投票が行われます

仕事や旅行などで当日に投票できない人は、
市役所など5か所に設けた
期日前投票所で投票することができます。

いずれも23日から28日の午前8時30分から
午後8時まで開設しています。

開票作業は。沼津市高島本町1-4の
沼津市民体育館で、午後9時30分(予定)から始まり、
夜遅くには、新しい市長が決まる見込みです。

沼津の青年会議所は、立候補予定者の
公開討論会を計画しています。

日時は、18日午後7時から、
沼津市御幸町15-1の市民文化センター(小ホール)。
多くの市民の参加を募っています。

長くなってしまいましたが、市長選の争点と見込まれる「鉄道高架事業」を
街の成り立ちや構造から考え、
新しい市長をめざす立候補予定者などを紹介しました。

告示日と投開票日まで、新しい情報が入り次第、
こちらに追記していきたいと思います。

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