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2018年の自民党の総裁選挙が、
いよいよ告示されましたね!

今回は、連続3選をめざす「安倍晋三」首相(63)と、
石破茂・元幹事長(61)が
立候補しています。

6年ぶりの総裁選び。

意外ですが、現職の首相に挑戦者が挑む
「一騎打ち」は、

推薦人制度が導入された
1972年以降、初めてだそう。

20日の投開票に向け、5年9か月におよぶ
首相の政治姿勢の評価や、
憲法改正などが焦点になる見込みです。

と、ここまで通常の選挙記事風に
書き始めたのですが、

どうも違和感が…。

「内輪の争い、と侮るなかれ」

「総裁選は日本の将来を決める」
との認識を持ちつつも、
です。

「国会議員票も党員票も
圧倒的に首相が勝利するだろう」

「立候補した瞬間に
(勝敗は)決まってんだ」
と言い放った

二階俊博幹事長の言葉が、
「いま」を
象徴しているように映ります。

北海道の地震で、7日の告示日から
3日間は選挙活動を自粛。

党本部での演説会は
10日にずれ込みました。

「いざ論戦」と思いきや、
安倍首相はすぐにロシアへ。

それぞれ、「外交」と「街頭」での
アピールとなりました。

帰国してから、
投開票日までは1週間。

直接論戦の姿勢には、
2人の間で温度差がありそうですが、

せっかくの機会です、
投票権の有無とは関係なく、

広く国民の疑問や不安に
こたえる場にしてほしいものですね!

そんなわけで今回は、
事実上、国のリーダーを決める
2018年の「自民党・総裁選挙」について、

候補者の動きや情勢などを探ってみました。

前回の総裁選(2012年9月)以降の動き

「民主党」政権下、「谷垣禎一」総裁の
後任として立候補したのは、

元首相・総裁の安倍氏と、
前政調会長の石破氏ら5氏。

投票では地方票で過半数を得た
石破氏が1位でしたが、

議員票と合わせた得票数が
過半数の250票に届かず、

2位だった安倍氏と、国会議員のみによる
決戦投票(198票)となり、

安倍氏が逆転勝利しました。
(108票対89票、無効票1)

安倍氏は石破氏を幹事長に処遇。

同年12月の衆院選で民主党を下し、
安倍・自民党は
政権復帰を果たしました。

翌年7月の参院選でも圧勝し、
衆参のねじれも解消。

2度の選挙を経て、
400議席を超す
巨大政党になりました。

「安倍1強体制」は以降、
特定秘密保護法の成立や
内閣人事局の発足、

集団的自衛権の行使を認める
憲法解釈の変更などに
突き進んできました。

2015年の総裁選は無投票。

地方創生担当相だった石破氏は、
安倍内閣の閣僚ということで、
立候補を見送っています。

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語られるべき、問われるべきは

「歴史の転換点を迎える中、
日本の国づくりをどのように進めていくか。

骨太の議論をしていきたい」。

安倍首相が位置付ける
総裁選の争点です。

皇位の継承事業や、国内初開催となる
主要20か国・地域(G20)首脳会議、
東京五輪・パラリンピックの開催…。

加えて、推し進めたい憲法改正。

そんなことを見据えた
「歴史の転換点」なのでしょうか。

「品格ある希望にあふれる総裁選にしていきたい」
「さまざまな批判を真摯に受け止めながら、

改める点はしっかり改め、
謙虚に丁寧に政権運営を行いたい」とも語っています。

対する石破氏。強い調子での
直接批判は見受けられませんが、

問おうとしているのは、
まぎれもなく「安倍1強」の弊害です。

スローガンの「正直、公正、石破茂」は告示日以降、
「地方創生、日本創生、石破茂」となりましたが、

「自民党の原点に立ち戻る」との訴えや、
強引な国会運営や
官邸主導のあり方を見直す

「政治・行政の信頼回復100日プラン」では、
森友・加計学園問題を念頭に、
安倍首相との違いを鮮明にしています。

「安倍1強」を問う論戦に期待する
国民は少なくないはず。
首相への支持を明らかにしている党員の中にも、

森友・加計の対応は「評価しない」
という声があるのを知っています。

それは党派を超えて、みんなが大切にしてきた、
民主的な価値観が失われたことへの
危機感なのかも知れません。

安倍首相が3選後も求心力を発揮しようと思うなら、
あらわになった弊害から
逃げるわけにはいかないはずです。

政治から緊張感を奪い、
政官関係をゆがめ、
「忖度」という言葉も流行らせましたね!

政権・与党のおごりや
ゆるみによる不祥事も頻繁。

真相は明らかにならず、だれも責任をとりません。

そんな運営のありようが、政治不信を生みました。

問われているのは、政権・与党の自浄作用です。

怖いことですが、強引な政治運営の常態化は、
「慣れっこ」になってしまった感すらします。

冒頭で感じた違和感は、
諦めにも似た
「虚しさ」なのかも知れません。

おごりは総裁選のさなかにも

「ゲームオーバー」「消化試合」と言ってのける
安倍氏支持の議員たちが、
なんと多いことか。

短縮された告示期間の中で、
論戦機会の確保に
努力しようとする姿勢の乏しさ。

選挙期間をずらすなど、
手立てはなかったのでしょうかね。

もっと驚愕したことも。

内閣官房参与が「石破茂は総裁選を辞退せよ」の
見出しで、週刊誌に批判記事を執筆したことです。

「正直、公正」への揶揄でしたが、
まっとうな批判を超えた、
立派な?選挙妨害だと感じました。

正直、公正といえば、
「総裁選挙に関する取材・記事掲載について」
と題する文書。

自民党が新聞社などに
「公平・公正な報道」を求めたことです。

公職選挙法の対象外である
政党の代表選びで、
何を根拠に「公平・公正」を求めるのでしょうか。

2014年の衆院選でもありました。

党は安倍首相の意向を踏まえ、
放送局に対して番組のゲストやテーマ、
街の声の扱い方など、

具体的に項目を挙げて「公正な報道」を
求めたことがあります。

当時も「前代未聞の報道圧力」
と批判を浴びました。

もしかして、石破氏の言動やメディア露出を封じるのが狙い?

選挙戦の運営自体が安倍氏に有利、
との指摘も出ているほどです。

改めて、政権党としての論戦を

与党第1党のトップ選びは、
それまでの政権運営を検証し、

開かれた場で今後の方向性を
議論する格好の機会です。

首相の政治姿勢への批判には
過剰に反応する一方、

言い放つだけの姿勢が
「閉塞感」を増長させています。

まず、アベノミクス。

首相は「成長の果実を都市から地方、
大企業から中小企業へ波及させる」
(骨太の方針)。

一方、石破氏は「波及させるのではない。

地方、中小企業が果実を生み出すのだ」。
根本的な対論なのでしょうが、ここまで。

私たち一人ひとりの所得や、地方や中小企業などは、
「好循環」に至ってはいないのは明白。

デフレ脱却の見通しも立っていないのが現実では?

「この道しかない」「道半ば」と首相が言うように、
政策を変えるという選択肢はありません。

そんな「一本道」の経済政策は
出口が見えないまま。

党内に、代わりうる政策の選択肢の議論がないのですから
争点にもなりません。

憲法改正についても、です。

3選後の求心力を視野に、
「憲法改正」の盛り上げ機運は急です。

首相は「自衛隊が誇りを持って
任務を全うできる環境づくりは、

いまを生きる政治家の責任だ」と、
9条への自衛隊明記に改めて意欲を示しています。

石破氏は内容、優先度、時期などで違いを強調。

「必然性はない」と主張していますが、党内の雰囲気からは、
深い議論は期待できません。

国民の多くが、いま憲法改正を求めているとは到底、
思えないのですが。

「憲法改正と同じくらいの重さ」という、
省庁再々編に向けた

提言案を自民党がまとめました。

党の行政改革推進本部で了承したのは、
総裁選が告示される前の5日。

しかし、首相への提言申し入れは総裁選後に先送り。

この時期の党内対立を避け、
総裁選でも争点化を回避した格好です。

肝心なことを、肝心な時期に示さない体質?

総裁選の情勢とこれから

現職の首相に挑戦者が立ち向かったのは9回あり、
「一騎打ち」は立候補制の導入後、
例がありません。

うち、現職が敗れたのは大平正芳氏が
福田赳夫首相を破った1978年だけ。

強大な権力を握り、国民の目に触れる機会も多く、
人事権や選挙での公認権を持つ現職首相の壁は、
それほどまでに高いんですね。

で、今回。

国会議員票では
圧倒的に安倍氏が優位に立っているようです。

党内7派閥のうち5派閥が、
雪崩を打つように
安倍氏支持を決め、

無派閥議員を入れると
8割以上を固めた、
といわれるほど。

安定性や継続性が支持の要因と言われていますが、
官邸主導のゆがみを指摘する
自浄作用の声は聞こえてきません。

総裁選は、自民党の「選挙の顔」を選ぶことも意味します。

特に来年は、春に統一地方選、
夏には参院選が控えています。

2つの選挙が同じ年に実施されるのは
12年に1度。

誰を総裁に選ぶかは、改選期を迎える
議員にとっては死活問題です。

党員・党友による地方票は、
議員票より民意に近いといわれます。

前回のように地方票で石破氏に負けたり、
勝っても小差だったりすると、
一連の選挙にも影響が出かねません。

「議員票、地方票ともに圧勝した『強い総理総裁』でないと、
求心力を保てるかどうか分からない」
と陣営側は言います。

安倍氏は12年の衆院選以来、
国政選挙5連勝という実績をひっさげ、
早くから地方議員の囲い込みにも熱心でした。

「1強」は勝ち方も求められているようですね。

今回は、衆参両院の議長を除く1人1票の国会議員票405票と、
国会議員と同数の党員・党友による
地方票405票(全国集計後、比例配分)

の計810票で争われます。
これまでの党員票は300票。

決選投票でも従来の国会議員のみによる
投票から、党員票も加味した方式に変わります。

全国単位での集計は、
各候補の得票数をより正確に反映でき、
「死に票」を減らす利点があるといわれています。

2012年、石破氏を選んだ地方の声が
最終結果に反映されていない
とした不満が、総裁公選規程の見直しに発展。

実質的に初適用となる今回から、
地方票は前回より
重みが増すことになります。

党は、総裁選で選挙権を持つ党員
・党友が約104万人と発表しています。

2017年度までに1年分の党費4000円を
納めた党員らが対象です。

石破氏は、2008年と2012年に続いて
3度目の立候補となりました。

08年は5候補中、最下位でしたが、
12年は地方の党員票の55%を得る
などの善戦を見せました。

劣勢が言われるいま、活路を見出したいのは
党員・党友による地方票。
「選挙は歩いた家の数、握った手の数しか票は出ない」。

田中角栄元首相の言葉を胸に、
無役となったこの2年間、

全国を歩き回って地方議員らとの
交流を深めてきた、といいます。

党員票は19日に締め切り、
各都道府県連ごとに
20日午前に開票します。

開票結果を党本部が集計し、
得票数に応じて
候補者に比例配分します。

国会議員の投票行動に影響を与えないように、
この時点の開票結果は公表しません。

国会議員の投票は、20日午後に行われます。
投票後すぐに開票し、
党員票とともに発表されます。

そんなわけで今回は、
「自民党総裁選挙2018」についてまとめてみました。

長期政権の負の遺産を考える機会なのに、
身内からの清算の空気は
感じられません。

きっと、また同じことが繰り返される…。

そんな危惧さえ抱いてしまいます。

せっかくなので、この機会に、
与党の何がよくて、何がダメなのか。

野党の各党は、何がよくて、何がダメなのか。

どんな日本がいいと思えるのか。

そんなことを考える
きっかけにしたいものですね。

20日の投開票日まで、
また新しい情報が入りましたら、
この欄に追記し、アップしていきたいと思います。

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