繰り返し充電できるリチウムイオン二次電池の発明者の一人であり
2019年のノーベル化学賞を受賞した「吉野彰」氏に注目が集まっています。

日本人で27人目のノーベル賞受賞者となった吉野氏ですが、

いったい、どのような人物なのでしょうか?

今回は、ノーベル化学賞を受賞した「吉野彰」氏について
これまでの経歴や名言などをまとめてみました!

もくじ

吉野彰氏のノーベル賞の内容や財団のコメントは?

名前:吉野 彰(よしの あきら)
生年月日:1948年1月30日(2019年10月時点で71歳)
出身:大阪府・吹田(すいた)市

スマートフォンなどにも内蔵されているリチウムイオン二次電池を開発した吉野彰氏。

正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電や放電を行う二次電池であり、

私たちが普段使う様々な製品に用いられているので、身近に感じますね。

「充電できる電池」の小型化・軽量化を目指して開発に取り組んでいた吉野氏は、

試行錯誤を重ねて、1985年に現在のリチウムイオン電池の原型となる電池を開発。

今でこそ、持ち運べる電子機器(スマートフォンなど)の存在は当たり前になりましたが、

金属リチウム(リチウム)を用いた実用化が難しいと言われていた当時は、
周囲の期待が薄かったみたいですね。

↓以下は、ノーベル財団※のコメントです。

化学でのノーベル賞(2019)は、「ジョン・B・グッディノー」
「M・スタンリー・ウィッティンガム」「吉野彰」の3名に、

リチウムイオン電池の開発に対して、共同で授与されました。

授賞理由は、リチウムイオン電池の開発によって軽量・小型で高出力の蓄電池が実現され、

スマホをはじめとするIT機器や電気自動車の普及を可能にし、

太陽光発電といった再生可能エネルギーを広めることにもつながるため、としている。

リチウムイオン電池は、私達の生活に革命をもたらした。
携帯電話やラップトップパソコン、EVと、あらゆるものに使用されています。

今年の化学賞・受賞者は、
ワイヤレスで化石燃料のない社会の基盤を築きました。

※ノーベル財団とは・・・ノーベル賞を主催する財団のこと

吉野彰氏の学歴(経歴)まとめ!京都大学と大阪大学を卒業していた!?

以下は「吉野彰」氏の経歴です↓

1960年:吹田(すいた)市立・千里第二小学校を卒業
1963年:吹田市立・第一中学校を卒業
1966年:大阪府立・北野高校を卒業(橋下徹氏や笠原健治ミクシィ会長などがOB)

1970年:京都大学・工学部・石油化学科を卒業
1972年:京都大学大学院・工学研究科(石油化学専攻)修士課程を修了
1972年:現「旭化成株式会社」に入社

1994年:(株)エイ・ティーバッテリー※技術開発担当部長に就任
(※旭化成と東芝によるリチウムイオン電池事業のこと)

1997年:旭化成(株)イオン二次電池・事業推進室の室長に就任

2003年:「旭化成」の名誉フェロー※に就任
(※フェローとは・・・大学や企業などの特別研究員のこと)

2005年:大阪大学論文博士という形での、工学博士の学位を取得
2005年:旭化成(株)吉野研究室の室長に就任
2015年:同社の顧問に就任
2017年:名城大学大学院・理工学研究科の教授に就任

吹田市で生まれ育ち、大阪市にある北野高校を卒業した吉野氏。

「京都大学」や大学院で石油化学科の研究を行った後、

大手総合化学メーカーである旭化成株式会社に入社していました。

「昨日まで世界になかったものを」というフレーズでの使命をかかげている「旭化成」グループですが、

事業を通じて、人々の命や暮らしに貢献することが理念だそう。

吉野氏そのものですね!

旭化成の名誉上級会員となった後、

「大阪大学」の論文博士として工学博士の学位を取得していた吉野氏。

論文博士とは、どういったものか調べてみたところ、

入学せずに論文をたくさん書いて博士論文にまとめて、審査に受かれば名乗れる博士みたいです。

吉野氏は、京大で学位を取った30数年後に働きながら阪大で学び直していたのでしょう。

子供はいるの?

既婚者である吉野氏ですが、奥さんの名前は久美子さんだそう。

藤沢市で娘(次女)との3人暮らしみたいです。

2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した「大隅 良典」氏は、研究室で奥さんと出会ったそうですが、

吉野氏も奥さんとは似たような状況で出会ったのでしょうか?

お子さんは3人いるみたいですが、

どのような育て方をしてきたのかなど

気になりますね。

吉野氏の名言がスゴい

そんな吉野氏の名言は以下にまとめました↓

過去の歴史から遡(さかのぼ)って未来を予測してみよう。
1980年代の初頭から私は、「いずれ電子機器を持ち歩く世の中が来る。」
と確信していた。
技術は日進月歩で変化するが、人間の本質はそう変わらない。

↑吉野氏は、AIがもたらす未来も予測していそうですね!

研究には、「楽観的な姿勢」と「時代の流れを読む嗅覚(きゅうかく)」が必要。
ムダなことを沢山しないと新しいことは生まれてこない。

好奇心に基づいて新しい現象を見つけることを一生懸命やる。

吉野氏は好奇心旺盛な子供だったそうです。

頭が柔らかい必要はあるが、コツコツと執着心をもって諦めないことも大事。
マーケットのニーズを見てやらなければならない。

↑吉野氏は、頭の善し悪しに加えて

試行錯誤の重要性にも触れていました。

失敗してもすぐに立ち直る復元力や需要を読む力、といった

昨今のビジネスパーソン求められる能力が
研究者にも必要だ。と、伝えたかったのでしょうか?

もしくは、

基礎研究のようなムダに捉えられがちな研究が

実は重要なのだ。(予算を削るな)と言いたかったのかも。

今後の吉野氏の活躍から目が離せません!

というわけで今回は、2019年のノーベル化学賞を受賞した
「吉野彰」氏についてまとめてみました!

また追加の情報があればアップしていきたいと思います!!

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